第68回ホリスティックフォーラム(大阪)
2002年9月22日
ホリスティックな栄養学の
考え方とその必要性
−現代日本の食の乱れをどう直すか!−
講師 : 辻 智之
健康に対する関心の高まりとともに、毎日の食生活や、健康、医療に対する不安や不信を抱いている方が増えています。その一方で、いろいろなメディアからは大量の情報が流され氾濫しています。しかし、そういった情報を、どう判断して実生活に生かしていくかという点になると、ほとんどの場合、ただ情報に踊らされているだけというのが現実ではないでしょうか?ですから、ココアがよいとなれば、すぐ売り切れ、バナナがよいとなると、今度はバナナが売り切れる。しばらくすると、もうみんな忘れてしまっているというのが現状です。
今回の講演では、そうした断片的な情報を、きちっと整理するだけでなく、情報の科学的根拠を踏まえたうえで、認知心理学や行動心理学などの考え方からも情報を検証しつつ、それをもとに食の乱れをどう立て直すかということを考えていきます。本来のヒトとしての食性から大きく離れ、伝統的な食が崩壊してしまった現代人の、ヒトとしての機能の低下を食い止めるためには何が必要で、どういう考え方をしていけばよいのかについて具体的にお話をさせて頂きます。「崩食」とも「呆食」とも言われている現代日本の食の乱れを正していけるきっかけになれば幸いです。
プロフィール : 辻 智之(つじ ともゆき)
1958年生まれ。関西学院大学文学部フランス文学科卒。関西学院大学大学院文学研究科哲学専攻修了(哲学、倫理学)。日本宗教学会会員、トランスパーソナル心理学・精神医学学会会員、日本生命倫理学会会員、日本ホリスティック医学協会専門会員。現在、関西学院大学社会学部では、フランス思想講読演習およびフランス語を、兵庫医科大学、大阪府立看護大学では、医療倫理、生命倫理の非常勤講師をする傍ら、医療に携わる人と、医療を受ける側との溝を埋めるべく、全国各地で、健康と食生活、栄養と医療の関する講演を行っている。
■第38回 1996.11.24 中川 晶氏「心理療法の新たなる潮流」
■第39回 1997.1.26 石丸裕高氏「身体はすべて知っている」
■第40回 1997.3.23 長谷川信博氏「ホリスティック医療における薬の功罪」
■第41回 1997.5.25 船越康弘氏「健康は台所から」
■第42回 1997.7.27 旭丘光志氏「"生活習慣病の時代"が機能性食品の癒しの意味を照らしはじめた」
■第44回 1998.1.25 中井吉英氏「ホリスティック医療の核としての心身医療」
■第45回 1998.3.22 永山憲市氏「食生活と免疫力」
■第46回 1998.5.24 魏 于全氏 <Yu-quan Wei>「ガンの最新免疫療法」
■第47回 1998.7.26 町田達是氏「人間性による健康革命」
■第48回 1998.9.27 荻野裕子氏「ホリスティック医療における音楽療法の役割」
■第49回 1998.11.22 林 サオダ氏「精神状態のバランスをとるバッチ博士の花療法」
■第50回 1999.1.24 飯田史彦氏「生きがいの創造とマネジメント」
■第51回 1999.3.28 坂本祐子氏「健美操」
■第52回 1999.5.30 頼藤和寛氏「心理療法における光と影」
■第53回 1999.7.25 山田義帰氏「ホリスティック的ガン治療のすすめ」
■第54回 1999.9.26 小原田野氏「癒しのネットワーク」
■第55回 2000.1.23 長谷部茂人氏「排毒健康法のすすめ」
■第56回 2000.3.26 岡本哲郎氏「ヒトはなぜ治るのか」
■第57回 2000.5.28 ミハエラ シェルブレア(Mihaela Serbulea)氏「ホメオパシー入門」
■第58回 2000.7.29 藤田真規氏「リフレクソロジー入門」
■第59回 2000.9.24 山口忠夫氏「直傳霊氣と西洋レイキ」
■第60回 2000.12.10 土橋律子氏「看護婦が"がん”になって」
■第61回 2001.2.25 竹林直紀氏「米国代替補完医療の現状」
■第62回 2001.4.22 巌美稚子氏「中国伝統医療気功入門」
■第63回 2001.6.17 津野晃玄斎氏「秘伝・びわ温灸療法」
■第64回 2001.7.22中島勇一氏「ヒプノセラピー(催眠療法)入門」
■第65回 2002.1.20梅田陽子氏「マインドボディフィットネスの理論と実際」
■第66回 2002.5.26中川一郎氏「タッピング・タッチ」
■第67回 2002.7.28井草克一氏「自然治癒力を発動させる三つの条件」