第46回ホリスティックフォーラム（大阪）
平成10年5月24日(日)
ガンの最新免疫療法
講師 : 魏 于全 <Yu-quan Wei>
|
|
ガンの治療は進んだとはいえ、死亡率は高く、人類の３割はガンで亡くなっています。ガンの治療は、外科手術、化学療法、免疫療法の単独または併用がおこなわれています。ガンは１個の細胞から発生し、形成されたものであり、最後の１個までガン細胞を排除しなくてはガンの根治はできません。その期待を担うのが免疫療法です。 ガン患者のリンパ球がどの程度、ガン細胞に対する免疫抵抗性があるかを測定し、その結果を用いて、その患者に対して最も適した治療を行います。 |
治療切除可能なガン患者には、漢方薬やBRM（生体応答修飾物質）を用いた治療法（バイオセラピー） が、術後の予後の改善や一部の末期ガン患者に対しては、養子免疫療法などが行われ、その有効性が確認されています。さらには SEC （ブドウ状球菌外毒素）を用いた免疫療法でも、85％以上の有効率を示し、胃ガン、大腸ガン、肝ガンなどの固形ガンに対しては、一部消失、生命予後の改善などの効果も認められています。このほか、直流電気（電圧６V)を用いて、ガン細胞を破壊する方法も行われており、これらのガンに対する最新の免疫療法や直流電気療法などを具体的なデータを踏まえながら、わかりやすく紹介していきます。 |
|
魏 于全<Yu-quan Wei>
教授・醫學博士
京都大学医学研究科 博士課程修了
華西醫科大學附屬第一醫院 腫瘤生物治療研究中心主任
