講師:旭丘光志氏
四十数年間使われてきた「成人病」という呼び方が今年度から『生活習慣病』と変わることになったが、これは単なる呼び換えではなく医療概念の大転換そのものである。『早期発見、早期治療』から『予防の医学』へ。ガン、心臓疾患、脳血管疾患のほか、糖尿病、肝障害など成人病と呼ばれてきた疾病の多くは、子供時代からの生活の中で少しずつ危険因子を体内に蓄積した結果として顕在化するものであることが明らかになっている以上、これからの医療はその危険因子を発病前に排除、解消する方向に向かわざるを得ない。
東洋医学でいう“末病を防ぐ”医療である。まだ発病していないが明らかに発病の危険がある疾病を防ぐ…これは化学薬品には馴染みにくい。機能牲食品、水、鍼灸、ハーブティ、気功、漢方薬、そして日常の食事と生活習慣の改善こそが、生活習慣病対策の土台である。その上で、必要があれば最小限の化学薬品や手術ということになる。
こうした医療はまさにホリスティック医学そのものである。機能性食品の多くは大学の研究者らにより基礎研究がおこなわれており、より合目的に治療、予防に選択的に使うことができるという意味で、生活習慣病の医療の中に今後位置づけがなされていくに違いない。初期医療分野でも同じことがいえる。
ドイツではすでにこの方向の医療が定着しており、レフオルムハウスという健康食品専門店が機能性食品やハープを医師の処方に基づいて組み合わせてくれるようになっている。処方がある場合は健康保険もきくという。アメリカでも1994年に、すべての漢方薬をハーブティなど機能性食品として一般に解放する法律ができた。世界的にみても先進国の医療は明らかにこの方向と、超高度医療の二極連携に向かいつつある。
旭丘光志(あさおかこうじ)1938年樺太(サハリン)生まれ。1977年より小説、評論、ノンフィクションを執筆。ノンフィクションの主なテーマは医療分野、教育分野、精神世界分野など幅広く取り組む。日本ジャーナリスト会議会員、日本ホリスティック医学協会会員、日本脚本家連盟会員、キチン・キトサン学会会員。主な著書として、「東洋医学の名医103人」「ガン・成人病を劇的に癒したAHCC」(以上、実業之日本社)「一万人の医師が使いはじめた健康回復物質キチン・キトサン』(現代書林)、「医師が使いはじめたガンに勝つ機能性食品ペスト7』(DHC)、「食ぺて治す!機能性食品」(光文社)、「医師も病院で使う糖尿病に効く21の機能性食品」(二見書房)など多数。