第67回ホリスティックフォーラム(大阪)


2002年7月28日

自然治癒力を発動させる三つの条件


心・食・体のトータルセラピー

講師 : 井草克一

 現代西洋医学では、人間をよく精巧な機械にたとえ、その一部に故障が起きたものが病気だと考えます。そのため、病気を治すには、故障の原因を探し当て、それを取り除くという作業がなされるわけです。感染症や外科的な病気に関しては、このような考え方は有効であり、実際、多くの患者さんを救ってきました。
 しかし最近は、このような考え方では、どうにも太刀打ちできない病気が増えてきたのも事実です。その代表的なものが生活習慣病や心身症です。いずれも、ただ単に身体の部分的な異常だけを見るという、機械論的な発想だけではどうにもならない病気です。なぜならば、今までないがしろにされてきた食生活やストレスといった問題が、大きく関わっている病気だからです。
 今回はこの問題に対して「心・食・体」の調和を中心においたトータルセラピーを実践している総合療法をご紹介いたします。


プロフィール : 井草克一(いぐさかついち)
 1955年群馬県生まれ。総合整体学院学院長・総合整体師会会長。80年健康の源は“腸”にあるとの考えから腸内細菌理論と乳酸菌生産物質を応用した食事指導を開始。86年食事指導と血液の循環療法を併用。90年にはガン・難病に苦しむ人々を総合的見地から癒すホリスティックの思想に共感、心・食・体の指導をするビオネ健康センターを開設、96年人に喜ばれる健康指導者育成のため総合整体学院、ビオネ整体院を開設。同年、総合整体師会を発足。現在、「身体とこころ」をトータルに捉える新たな健康観の確立を目指し、実践的な講座や講演など第一線で活躍中。著書「自然治癒力を発動させる3つの条件」現代書林。