第97回 ホリスティックフォーラム
平成21年3月29日(日)
講師: 迫田敬一(青龍サコダ鍼灸治療院院長)
「脉診」とは、 難経(ナンギョウ)という中国の古典書に“脉に死生吉凶の法あり”と書され、心身・人間全体の「氣」を診察する方法として、古来より今日まで伝統的鍼灸・漢方治療家により、受け継がれている診察法のひとつです。
不問診ともいわれ、患者本人、周囲の意見とは違う診断をされることもあります。(たとえば、精神的要因だと考えられていた病態が氣の変化としては身体的である)
脉診により「氣」の情報を得ることで、“からだの声”を聞き、患者の病態・心身に対する見方が変わり、患者自身の病態に対しての理解。また医療者、施術者、ご家族の理解が変化し、患者とのコミュニケーションが円滑になればと思います。
今回は、脉診による「氣」(身体活動・精神活動のエネルギー)の見方をわかりやすく実技をおりまぜ、解説させていただきますので、医療者、施術者の先生方の臨床の場での診察のみならず、家庭でもおこなえるよう、シンプルにアレンジして講義させて頂きます。ほか、氣の流れが良くなる、歩き方などもご紹介させて頂きます。
講師プロフィール
1971年生 大阪府岸和田市出身。関西鍼灸短期大学(現・関西医療大学)1997年卒。同年、はり師・きゅう師免許所得。日本ホリスティック医学協会関西支部運営委員。元関西医科大学心療内科専攻生。1990年より臨床に携わり、東洋医学的、心理的、スピリチュアル、食養生、からだの使い方などホリスティックな、ご指導させて頂き、気づきのサポートを心がけ、患者と力を合わせ“本来の治癒力を引き出す”ことを主眼に診療いたしております。大学院、民間療法の講座での講義。地域のラジオ出演などあり。
現在、大阪市にて「青龍サコダ鍼灸治療院」診療中。