HOLISTIC KANSAI
第96回 ホリスティック フォーラム大阪



2008年12月23日(火・祝)

講師 : 設楽清和先生

 健康な土に健康な植物が育ち、それを食べた身体が健康になると言います。自然と共に生きることこそ、健康の原点と考えることができるかと思います。 パーマカルチャーとは、自然の完成した姿である森づくりをしながら、自然と共生する人づくり、社会づくり、そして地球づくりを目指しています。人は自分に必要なものは自分ですべてまかないながら、しかも自分の個性を磨いて行く百一姓とし、一人一人が自立していながら、お互いに受け入れ合う関係を持つことで成り立つコミュニティを基本的な単位とする、平等で平和な社会づくりも行って行きたいと考えています。
 パーマカルチャーという言葉は、パーマネント(永続的な)とアグリカルチャー(農業)、カルチャー(文化)を合わせた造語です。パーマカルチャー・センター・ジャパンは日本の風土に適したパーマカルチャーを構築し、それを普及することにより、持続可能な社会を創造して行くことを目的として活動しています。すでに世界各地で実践されている自然と共生するための様々な技術や知恵を研究・実践し、日本の伝統文化の中にはぐくまれてきた自然と共に生きる知恵にも学んで、自然と共生しながら人間の生活をもより豊かにしていく、新しいライフスタイルとまちづくりを未来のために行っていきたいと考えています。
プロフィール 設楽清和(しだら きよかず)
1956年生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒業後フランスグルノーブル大学文学部およびアメリカ合衆国ジョージア大学大学院人類学科に留学して研鑽を積む。一方、特殊法人国際観光振興会に勤務の後、新潟にて農業に従事。 現在パーマカルチャー・センター・ジャパン代表理事として永続可能な社会の基礎となる人間と自然についての基本理解を深めるこをライフワークとしている。