第87回 ホリスティック フォーラム大阪
関西 第8回セルフケア講座

東洋医学から診る生活習慣病

2006年10月22日(日)

講師 : 日笠久美先生
河崎医院付属淡路東洋医学研究所所長


 生活習慣病は長年の日常生活習慣と密接に関係し、体質とも相まっておこる疾患です。東洋医学は病気の部分だけを見るのではなく、体全体のバランスの中なかで、局所の歪みが病気を作り出していると考える所におもしろさがあります。生活習慣病に至った体質の問題点を是正しながら、他の不調も同時に改善して、より健康的な身体にすることを漢方や鍼灸などの技法を使って追及する治療といえます。また東洋医学は個人の持つ自然治癒力をいかに引き出すかということにも配慮し、その体質の弱点を補う養生法を取り入れることで治療効果をあげる、生活医学の視点もあります。
 このような伝承医学ならではの東洋医学の魅力や考え方を紹介しながら、生活習慣病に迫ってみたいと思います。
プロフール
日笠久美(ひがさ くみ)  昭和53年兵庫医科大学卒業。昭和57年兵庫医科大学第一内科(循環器内科)助手。昭和57年より西武庫病院勤務、内科部長を経て、平成14年2月退職。平成14年4月より河崎医院付属淡路東洋医学研究所所長。現在に至る。昭和59年より9年間兵庫県立尼崎病院東洋医学科非常勤勤務を兼務。平成5年兵庫医科大学より医学博士号授与。日本東洋医学会指導医。日本東洋医学会専門医。日本東洋医学会関西支部幹事。日本内科学会認定医。
著書 「漢方から診るからだと病気」プリメド社。 第10回イスクラ漢方奨励賞受賞。 大阪朝日カルチャースクール 『役に立つ東洋医学』 講座の講師を 岡田俊一氏、池永栖子氏らと約3年務める。