第79回ホリスティックフォーラム大阪
平成16年10月24日(日)
統合医療への試み
ー統合医療ビレッジでの実践とこれからー
講師 : 山本竜隆 先生
近年、健康観の多様化に伴い、現代西洋医学と代替医療の単なる寄せ集めではなく、個々のケースに併せた統合医療の実践や普及が望まれてきています。ここでは、本邦でまだ始まったばかりである統合医療について、相補・代替医療とは似て非なるものであるということを再確認したうえで、統合医療の実践現場の現状や問題点、展望などについて整理したいと思います。
また統合医療とは現代西洋医学と代替医療との併用であると理解されていますが、結果の統合医療ではなく、プロセスの統合医療がより重要であると考えます。また、それを運営する医療従事者の知識よりも意識が大切ではないかと考えています。一人ですべての専門家にはなれません。今後、方向性を共有する人材がチームをつくり、さまざまなスタイルの統合医療、ホリスティック医学が普及していくなかで、このシステムと意識を両立させた医療の構築が進むことを希望しています。
今回は、昨年開設された統合医療ビレッジの設立までの経緯やシステムなどを踏まえて、ご報告したいと考えています。
プロフィール
統合医療ビレッジグループ総院長・昭和大学医学部・聖マリアンナ医科大学非常勤講師【略歴】1992年 聖マリアンナ医科大学卒業、同大学附属病院・難病治療研究センター所属/1998年 昭和大学医学部大学院卒業(医学博士号取得)/1996年〜99年 タニクリニック副院長(東京)/1998年 American Holistic College of Nutrition 学士過程修了/1999年 聖マリアンナ医科大学予防医学教室助手/2000‐2002年ARIZONA大学統合医療(Integrative medicine)Associate Fellowship/2003年統合医療ビレッジ・チーフプロデューサー・院長/2004年 統合医療ビレッジグループ総院長【役職ほか】東方医療振興財団 理事、日本東方医学会 学術委員・中医専門医/日本代替・相補・伝統医療連合会議 実行委員 認定医/日本統合医療学会 評議員、認定医/日本ホリスティック医学協会 理事/メディカルハーブ広報センター 理事/日本ホメオパシー医学会 理事、認定医/日本東洋医学会 認定専門医/日本病院会 人間ドック認定指定医/日本医師会認定 産業医【著書】山本竜隆:治す力を呼びさます統合医療のすすめ、東京堂出版、東京、2004/山本竜隆:統合医療運営マニュアル、現代企画、東京、2004